台風に負けない!

 台風15号の被害により、8月末より9月末まで野菜が欠品になり大変ご迷惑をおかけしました。福岡市は直撃したにも関わらず、被害は少なかったに思えましたが、台風の東側になった熊本県や八女、朝倉など被害が大きく、生産者も大変な思いをされました。広場でも紹介した「万菜村(熊本市)」は小屋や車庫が壊れ、道も倒木などで寸断され畑まで行く事もままならない状況でした。

熊本の生産者で田中さんは無農薬の栗が半分落ちてしまいました。「落ちても説明して販売できないか?」と聞いたところ、「まだ実が小さすぎて食べられないよ」との事。落ちた半分は諦めるしかありませんでした。「林農園(朝倉市)」では梨が3割も落ちてしまい、落ちたほとんどが遅い品種で硬くて食べられないとの事でした。林農園では食べられないけど養肺膏を作ってみると言われていました。他にも色々な生産者より被害の事を聞きました。

生産者には自然相手でどうすることも出来ないことが多くあります。台風、雨が多すぎる、降らない、気温が高すぎる、低すぎるなど色々なことに影響を受けます。近年ではこうした極端な天候が多く起こるように思います。仕方のないと言えばそれまでなのかもしれませんが、出荷できないと生産者は収入がありません。こうした連絡が多く入ると農産担当としては現実逃避をしたくなる時も・・・。

しかし、今回の台風で嬉しい事もありました。果菜(ピーマンやナスなど)が台風の影響で倒れてしまったと報告を受けていましたが、野菜の生命力は強く、だんだんと立ち上がっていくのです。風の影響でその時に生っていた実は傷だらけやちぎれてしまい傷んでしまい出荷ができませんでしたが、ピーマンなどの木はだんだんと立ち上がって実をつけていきました。野菜達も一所懸命に生きており今回は野菜に励まされました。まだまだ頼りない農産担当ですが、生産者や野菜に支えられ走っていきます。

f:id:fujiicyanneru:20151211190220j:plain

f:id:fujiicyanneru:20151211190434j:plainf:id:fujiicyanneru:20151211190334j:plain