どうして野菜が届かない?

 ここ数年、毎年聞く言葉があります。「異常な天候で野菜ができない」。とんでもない冷夏が来たかと思えば、次の年はとんでもなく暑い。今年は雨が多く、太陽が出る時間が少ない。毎年毎年、全然違うことが起こり、30年以上農業をされているベテランの生産者さんでも、新規就農して間もない生産者も順調にはいっておりません。野菜は生育が遅くなったり、トマトやナスなどの果菜類は木が疲れてしまって早く枯れてしまったり。長雨が続いたせいで野菜が弱り病気に罹ってしまう。こうやって野菜の状態が悪いと生産者も弱ってきてしまいます。電話をすると、野菜が出せない理由を聞きたいだけなのに、何度も「ごめんね」「迷惑をかけます」と言われます。「今年は皆さん悪いですもんね」や「もう少しで天候も回復しますよ」なんて月並みな言葉しかかけることができず、何もできない自分に怒りさえ感じます。

 会員さん達に一つだけ伝えたい事が、生産者さんは決して欠品を起こしたくて起きているわけではなく、昨今の天候の激変の影響で野菜がいつも通りに育たなくなっているためです。欠品になると売上がありません。病気で出せなくなると本当にゼロ。成長が遅れていると、売り先に困って、道の駅などで売る事もありますが、道の駅などでは正しくその価値を判断されず労力にあった価格せっていができません。一般栽培の野菜との見た目勝負になったり、売れ残ってしまったり。市場に出すとガソリン代にもならなくて損することもあるし、出荷できなくて、生産者が得をする事は何一つありません。

 農薬を極力使わない、もしくは無農薬で野菜を育てているため、病気や虫によりお届けができない事があります。できれば、知っている生産者での代わりがあればお届けをしたいと思っておりますが、必要のない方は大変お手数おかけしますが、担当または事務所まで連絡をいただけたらと思います。九州産直クラブでは生産者が誰か分かる野菜を案内しておりますので、このような事が起こります。会員様には大変ご迷惑おかけしますが、ご理解をいただけると幸いです。

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